バリアフリーとユニバーサルデザイン、その違いをあらためて考えたことはあるでしょうか。
- これまでのバリアフリーから1段上野ユニバーサルデザインに
- バリアフリーからユニバーサルデザインへ!
- バリアフリーはほぼ達成したのでユニバーサルデザインにステップアップ!
このように、言ったり考えたりしてはいないでしょうか?バリアフリーを発展させたモノがユニバーサルデザイン、ではありません。
一方、これから作る新しい物にはユニバーサルデザインで対応できるが古い物はバリアフリー対応するしかない、と説明する人もいます。これも誤解で、古いからユニバーサルデザインが無関係ということでもありません。
バリアフリーは、一種のノウハウ集のような存在です。だから、「車いすのためのバリアフリー」「視覚障害者のためのバリアフリー」「聴覚障害者のためのバリアフリー」、さらに「高齢者のためのバリアフリー」という言葉があります。
それに対して、ユニバーサルデザインはデザイン思想やデザイン理念の1つで、可能な限り多くの人に対応できるように物やサービスをデザインしようという考え方です。従って、「視覚障害者のためのユニバーサルデザイン」「高齢者のためのユニバーサルデザイン」というような言葉はあり得ません。
言い換えれば、古い物でもユニバーサルデザインの考え方で改良できますし、新しいからといってユニバーサルデザインに基づいているとは限りません。