訊きづらいかもしれない質問をもらいました。
視覚障害をもつ方々は、なぜサングラスを掛けている人が多いのですか。目をつぶることと目を開けることで、感じ方に違いはありますか。普段は、目をつぶっていることが多いですか。
サングラスをかけている視覚障害者が多い理由
サングラスをかけている視覚障害の人が多いといっても、人それぞれ理由はさまざまだと思います。理由は1つではないので、私の場合で説明したいと思います。
紫外線のカット
私がサングラスをかけている最大の理由は、私の目自体に紫外線にとても弱い性質があるので、主治医から外に出るときはサングラスをかけるように指示されているからです。眼球内に紫外線が届きにくくするため、UVカットレンズを入れたサングラスを外に出るときは必ずかけています。
誰でも目は太陽の光、特に紫外線に弱いので、歳をとっていくと必ずというほど白内障になります。カメラでレンズに当たる部分が少しずつ濁っていくので、症状が進むと人工レンズに入れ替える手術をします。
私は小学生のころからすでに白内障の症状が出始め、かなり早い時期にレンズを入れ替える手術をすることになりました。そのほかに私の場合は光をまぶしく感じやすい傾向もあるので、今でもサングラスは欠かせません。
全盲ではないロービジョンの人でも、サングラスをしていることがあります。その場合にはレンズに度が入っていて、光自体を明るく感じすぎるなどの理由でレンズに色がついています。
眼球の保護
紫外線のカットのほかに、目をなにかにぶつけたときに保護する役割が考えられます。目を衝突から守るだけならサングラスに限る必要はないのですが、見た目にも普通で最もやりやすい方法だからでしょうか。
視覚障害といっても、見えない/見え難い以外に注意しなければならないことがあります。まぶしく感じやすい人がいるという話をしましたが、眼球自体が振動や衝撃に弱い人もいます。
メガネをかけていればぶつかったとしても、直接に眼球に振動や衝撃を与える危険は減ります。ぶつからないように気を付けるのは当たり前として、ぶつかったとしてもケガをしにくいという安心感に繋がります。
見た目
視覚障害の原因や症状とは別に、見た目を隠す理由でサングラスをかけている人もいます。目が見えない・見え難いとしても見た目を気にする人は普通にいますし、男女関係なくファッションやオシャレに興味ある人もいます。
私の場合は、特に左目を何度も手術しているので色や形が変になっています。私自身はそれほど気にしていないのですが、両目の見た目が違うと気にされてしまうかもと考えています。
目はつむっている?
最後に、目はつむっているか開けているかです。これも人によって違いますし、筋肉などの状態で目を開けられない人、眼球困難症などで目を開けたくともまぶしくて開けられない人もいます。
私は明暗の区別がいちおうできるので、普段は目を開けて過ごしています。意識的に目を閉じるのは眠るときだと思いますが、友人によると目を開けたまま居眠りしていたことがあるらしいです。